
キャッチーすぎるなタイトルに、若干反発を抱きながらも購入しました。
その答えの予想は「どうせ観光地とかで飲むコーラが高いとかそんなんじゃないの?」とか思っていて、結局的中だったのですが、なぜ観光地やホテルでコーラが高く売れるのかを論理的に説明してくれます。
よくある書籍のようにマーケティングの理論を並べるのではなく、ストーリー仕立てになっているのでスッと頭に入ってきます。
最近の日本に増えてしまった「いかに自社のもうけを増やせるか」という考えではなく、「販売する商品の社会的価値をいかに大きくして売上をあげるか」という考え方の、レガシーな営業担当者を育成するための入門書として最適です。
・値段を下げるというのは誰にでもできますが、業界のトップ(=コストリーダー)以外はそれをしてはいけない。自分の首を絞めるだけだから。価格を下げずに価値を上げる。
・新商品にすぐに飛びつく層(アーリーアダプタ)と、それについていく層とでマーケティングの手法は変えないといけない。
などといった知識が、物語を追うだけで頭に入ってきます。
巻末のマーケティングの参考書資料も役に立ちます。