
メンタルやられている時には辛いかも
その筋で有名で実績もある著者のようですが、おそらくその自信からくるのでしょう。要所要所の言葉遣いが強いです。ネガティブなこともストレートに書いています。たとえば「他人は自分を利用しようとしている」などいう言葉を、正面から受け止めてしまうと、人間づきあいにつかれた時に読むには逆効果かもしれません。
答えがズバリ載っているわけではない
基本は、他人を気にしない生き方の手法を説くのではなく、いかに自分達は他人の目を気にしているか、そこにある根本的な問題を拾い上げていきます。これらのことに気づくことで、自分なりの生き方を見つけるものとなります。
アドラー心理学に近いのかも
これは私の持論になりますが、他人を気にして自分の理想とする生き方ができないと考えているうちは、おそらく自身の内部では他人とうまくやっていきたいという願望の方がまだ強く存在する状態です。本書にあるように自分の願望のまま行動すれば当然他人には嫌われる可能性があります。そのどちらかを選ぶかまたは両立させようとして苦悩するかは自分の選択、というか本心次第だと思います。
他人の評価の中に生きる人生はつまらない
他人の顔をうかがったり、誰かに褒められたい、これは承認欲求で満たされないことはそれはそれで苦しいのかもしれません。しかし、コントロールできない刹那の他人の評価より、自己評価や自己満足を高めて生きていった方が充実するのではないでしょうか。
訳者は苦労した!?
原書を読んだことがないので、正確なところはわかりませんが、筆者の言葉を正確に日本語訳するに苦労している印象を受けました。もしかしたら、感覚的な言葉遣いをする人で訳者は正確に訳しているかもしれません。とにかく、肝となる部分自分でかみ砕きながら読む必要があります。